サザエさんが終わる時は、脚本家が変わった時だと思う
声が変わってしまう事
永井一郎さんが亡くなった事で、「サザエさん」の波平役が誰になるのか気になっている。気にはなっているのだが、正直誰がなっても最初は違和感があるし、そのうち慣れてくるのは、カツオの声が変わった時に体験しているので、よっぽど声質が違う人じゃ無い限り、変なことにはならないと思っている。
高齢なのは声優だけではない
サザエさんの各キャラクターの声優の年齢が軒並み高齢である事が危惧されているが、問題は脚本家も高齢だということ。脚本で名前が出てくる2トップの雪室俊一さんと城山昇さんはそれぞれ73歳と74歳であり、ご高齢である。
世界観を作るのは脚本である
声優であれば誰かが代わりになる事はできるが、脚本が変わると世界観が変わる可能性があり、単純に替えられるものでは無いと思う。
いい例が「ルパン三世」で、ファーストやセカンドと今のTVスペシャル版を比較してみると、同じ声優がやっているキャラクターがいるにも関わらず、30分しかないファーストの方が話が濃密で引き込まれる。少し前に深夜アニメで放映された「不二子という女」はファーストに近い世界観で面白かったが、ファーストと同じ声優は次元役の小林清志さんだけであった。
サザエさんの終わりは近いのか
おそらく波平の声が変わってもしばらくは安泰だと思うが、本当の終わりは脚本家が完全に変わった時だと考える。今でも2トップ以外の脚本家が関わっている事が、今週の3本は一本目は雪室俊一さん、2本目と3本目は城山昇さんだった。
この2人が抜けた時、サザエさんの世界観は一変すると思う。それがいい方向かどうかはまだわからない。