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河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

図書館の本は古本なのか

図書館の本

図書館で本を借りると、たまに書き込みがしてあったりしてガッカリする事があります。どういうつもりで書き込みをするのかさっぱり理解できなかったのですが、うちにある古本を見ていてちょっと思いついた事がありました。

 

古いものは価値が低下している

基本的にモノの値段は新品が一番高く、一度でも人の手に渡ると価値が激減します。本屋で買った本をそのまま古本屋に売っても半分の値段でも買ってくれないでしょう。

図書館の本も一度人の手に渡ったものと考えると、価値としては下がっています。貸出が増えれば増えるほど価値が下がっていると考える事も可能です。貸出が多いということはそれだけ人気があるという事で内容の価値が高いとも言えますが、外装の劣化が進むなど、見た目の価値は確実に下がります。

100円ショップで買ったものと百貨店で買った高いものの、どちらを大切につかうかといえば、百貨店で買った方を大事に使いがちなのが人情です。同じように価値が低いものと高いもののどちらを大切に扱うかというと高いものになるでしょう。

 

無料であること

ましてや、図書館の本はタダで借りられます。厳密にいうと税金なのでまったくのタダではないのですが、無料で借りられます。「無料」という観点からみると、ぞんざいに扱ってもよいと考える人もいないとは限りません。

もちろん図書館の本は公共物であり、無料だから適当に扱って良いとはならないのですが、モノの価値だけで判断した場合、低いから扱いが適当になると考える事も可能です。そんな風に考える人が、書き込みをしたりページを破ったりする事ができるような気がします。

 

古本と図書館の本の違い

図書館の本はあくまで図書館のものであり、借りた人のものではありません。逆に古本は自分の所有物でありどの様に使おうが所有者の自由です。そして図書館の本を借りるのは無料であり、古本を買うのは安いものがあるとはいえタダではありません。

人手に渡った回数からいって古本よりも図書館の本の方が見た目の価値も低くなる。掛けた金額に注目すれば、タダである図書館の本の価値は低く古本の価値は高い。所有物であるかどうかに目をつぶれば、総じて古本より図書館の本の方が価値が低くなってしまうのです。

 

モノの価値

図書館の本に書き込みをする人は、モノの価値に重きを置くタイプだと思われます。逆にいえば価値を金額でしか判断できない。

その内容であるとか、公共物かどうかなど、金額以外の価値に目をつぶってしまう事。そんな風にならないように、気をつけていきたいものです。

 

 

TOKYO図書館紀行 (玄光社MOOK TOKYO INTELLIGENT TRIP 1)

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