河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

昔のホームページは「Japanese only」ばかりだった気が…

浦和サポーターが試合中に「Japanese only」という横断幕を掲げるという問題。

Twitter / tonji5: 今日の試合負けた以上にもっと残念な事があった…。
浦和という ...

ニュースを見ても、「差別的な内容」としか書かれておらず、そもそも「何故この横断幕を掲げたのか」という点について、マスメディアの中では詳しく書かれている記事になかなか見当たりませんでした。

 

検索した所、以下の様な記事が見つかりました。

【アカン】一部の浦和レッズサポーターが新加入の李忠成選手にブーイング 「JAPANESE ONLY」ダンマクも : はちま起稿

本当かどうかは判りませんが、李忠成選手に対する横断幕だったとすれば、「差別的」と断定される事は論を待ちません。

しかし、マスメディアではこの点を報道すること無く、「Japanese only」という文言が既に差別的であるという論調になっているように感じます。「White only」との類似性をもって「差別」としている事に少し違和感を感じます。

 

今から20年ほど前のインターネットは、IBMの「ホームページビルダー」等を使って作られた「ホームページ」がどんどん増えている時でした。そんなホームページには決まって「Sorry、Japanese only」という文言が掲げてあったように記憶しています。勿論、差別的な意図はなく、「申し訳ない、日本語だけのページです」という意味で付けてあったと思います。基本的に英語が母国語であった日本のインターネット黎明期では、「Japanese only」はむしろ親切心であったはずです。つまり、「このホームページには日本語でしか記事がありません」と示すことで、ネットサーフィン中に読めない日本語のページを漁って無駄な時間を過ごさないで済むわけです。

 

「Japanese only」という言葉だけを目の敵にして「ダメなものはダメ」と押し付ける態度は、いわゆる「言葉狩り」と同じようなものを感じます。例えば「障害者」を「障がい者」や「障碍者」と言い換える事に時間を費やすよりも、その時間で福祉を充実させる事の方が、結局みんなの為になるはずです。勿論、その言葉が指し示す相手側の立場に立って考える必要はあるし、出来るだけ多くの人が納得できる言葉である必要はありますが、本質的な問題の解決にはならないので、唯の言い換えでしか無い事も往々にしてあるでしょう。

 

「White only」が「奴隷解放運動」を前提とした差別であることを理解しないと意味が無いように、「Japanese only」が何故駄目なのかという前提をきちんと報道しないマスコミは「言葉狩り」と同じであると断じて良いと思うのです。根本を断ち切らない限り、また同じような問題が発生することでしょう。

とりあえず、今回の件が李忠成選手に関することであるかどうかが判るのに、マスコミに

期待するのは難しいでしょうか?

 

 

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