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河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

「日本霊異記」のコンビニ雑誌広告具合

日本史で習ったかと思いますが、「日本霊異記」が滅法胡散臭くて面白いのです。 

日本霊異記 (平凡社ライブラリー)

日本霊異記 (平凡社ライブラリー)

 

日本現報善悪霊異記 - Wikipedia

 

「金と女が欲しい」と観音に祈っていたら、持参金付きの女と結婚できて、更に女が先に亡くなってしまった後、その妹と結婚できてメデタシメデタシ、という、今どき信じるほうがどうかしてるんじゃないかと思うような話がヘロっと書いてあったりします。

コンビニ雑誌の広告で、1万円札でバスタブをいっぱいにした中に女性二人と一緒に入る写真がありましたが、話としてはあんな感じです。あの広告を見て水晶なりお守りなりを「じゃあ買おう」となる人がどれくらいいるのか知りませんが、信じるのが水晶とかじゃなくて、仏法僧だったら良いのでしょうか?

とにかく三宝の融通無碍っぷりが半端無くて、僧を打ったりするとたちどころに死にますし、寺からお金を借りたまま死んだりすると動物に生まれ変わって酷使されます。ここまで来ると仏教というよりも疫病神で関わりを持ちたくなくなってきますが、逆に信じさえすれば地獄に落ちても戻ってこれますし、生き返った後卒寿まで生きたりもできます。

とんでもないレベルの万能ぶりですが、逆に言えばここまで現世利益を強調しなければならない程、仏教を教え広める必要があったのかと考えると、コンビニ雑誌広告といえども長い時間をかければ仏教レベルにまで育つ事もありえるという事でもあります。

日本史に登場する文献であってもそうなのですから、理詰めで考えれば押し並べて理解されると思ったら大間違いなんだなあ、とシミジミ感じたりもするわけです。