河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

素人が出るテレビ番組はお金がかかりそう

 からくりテレビ、今日で最終回だったわけですが、久しぶりに見たらここ何年かで一番笑ったテレビ番組だったなあ、と。

「ご長寿早押しクイズ」なんて、笑い過ぎて涙が出てしまったほど。まあ、仕込みだとかいう話もあるのですが、それにしたって笑えるものは笑えるわけで。

 

かつて、からくりテレビは家族全員で見る番組だったのですが、いつの間にか見なくなったのは、勿論時間の経過と共に自分が家を出たりして家族団欒の時が無くなったというのもあるのですが、感覚的には素人が出てこなくなりその代わりに芸能人やその家族で番組を成立させようとしたくらいから見なくなった気がします。

素人が出ると今日の「ご長寿早押しクイズ」の傑作選のように120点の笑いが出る事もありますが、平均以下の面白さしか撮れなかったりする時もあるという振り幅の大きなものである事は自明であります。

番組の予算が削られる中そんな博打に手を出すのはテレビ東京くらいなもんで、とにかくどんなに悪くても平均値を叩きだしてもらうには、いわゆる芸人さんあたりに頼むのが一番確実なんだろうなあ、と他人事ながら思ってしまうわけです。

もちろん、ここ最近のテレビ東京の快進撃をみると素人さんを使っても平均以上が可能だとは思うのですが、芸能人数人とスタッフ数人で成立させる事が前提のテレビ東京と、大人数のスタッフを抱えてしまっている他の局とでは前提が違うのでしょうねー。

 

出演者が素人だって時間をかければ面白いものは撮れるはずなのですが、そんな時間も余裕も無くなってきたのかなー、と「からくりテレビ」で笑いながら考えてしまいました。「イチかバチか」よりも「平均点」を追い求める姿勢が、目に見える格差を隠そうとする「ゆとり世代」とかとリンクしている気もしているのですが、それは考え過ぎか。