河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

住み替える家12

いや、振り出しでもないか。駅近の古ビルがありました。もう買う気でSさんに連絡したのですが、ちょっと問題があるとの事。事前にローンも満額通っていたのですが、大手都市銀行の条件の一つに「境界を確定しておく事」との文言があったのですが、右隣との建物との境界が確定しておらず、更にはビルとビルの間に隣のテナントの看板が固定されており、測量が難しい事がわかりました。加えてビル間は分筆されていて昔何かしら争いがあった形跡かもしれず、ついでに隣のビルはテナントビルでオーナーもその場所に住んでる訳ではないとの事。ひと言でいうと「面倒くさい物件」でした。

 

万が一を考えて、境界が確定しなくてもローンが通る銀行を探してもらっていたのですが、応じたのはY銀行のみ。しかもゆうちょ銀行は窓口だけで実際に融資をするのは、今アパートローン不正融資で揺れるS銀行でした。満額でしたが、とにかく金利が高く、実質投機用のアパートローンと同じでした。

 

場所はいいし、広さもちょうどいい、地下室もあって騒音が出るような事も出来そう、と夢はありましたが、境界確定できないと夢のない金利が付いてきます。リフォームも含めるとその金利で無理ではないがかなり厳しい月額になるので、泣く泣く諦める事にしました。未だにそのビルを見ると、惜しかったな、という気持ちになります。

 

またネットで検索して、出てきたのがまたもや駅から1分の古いビル。広さは狭いものの都心3区の駅近では手頃すぎる値段。連絡するとやはり検討されている方はいます、との事。見に行って、ロケーションは抜群だが前面道路は私道で狭く、ビルも古くて風呂場は使ってなかったらしく真っ黒で印象は悪いものでした。敬遠する決定打となったのは、3階まで一直線に伸びる階段。角度も急で3階で子供が転んだら、1階の入口まで落ちてしまう。もう一つは、周りが飲み屋街なので夜遅くまでガヤガヤしており、教育にはあんまり良い環境ではなさそう、と妻。

夫婦二人ならこれ以上ない環境でしたが、こちらも諦める事にしました。やはり、すぐに買手がついて今は住居になっているようです。