河底0メートル

いわれてみれば、たしかにきこえる

住み替える家16

買付の書類を書く為にターミナル駅近くの事務所にいたのですが、応接室の窓から見える大交差点を眺めながら、この街に住む事になるとは思わなかったな、と感慨に浸ってました。

 

その翌日、マンション売却でお世話になっているSさんから電話。会社から二駅で駅近の物件が出たのですが見てみませんか?との事。買付の書類を出した時にSさんにも見てもらった事もあり契約状況はご存知なので、それでも連絡があったという事は条件に合っているものだと思われます。

 

その街には会社の寮があって10年ほど住んでいたので雰囲気などは十分知っているところでした。見に行くと、住んでた寮の二つ手前の道を曲がったところ。寮よりも駅に近かったのですが、飲食店や接骨院がボチボチあるだけの通りなので、ほとんど通った事がなく、あまり印象になかった所。

とはいえ、「駅近、会社近、値段手頃」と条件にピッタリ、欲を言えばもうちょっと広い方が良いのですが、そこは妥協点。築20年なので境界線の問題で断念したビルよりも新しく、リフォームしても買付を入れた新築より安く済みそう、と選ばない理由がない。

あるとすると広さに加えて、以前住んでて個人的に新鮮味がない、再開発の醍醐味が直ぐにはない、とあるのですが、それは個人の感想レベルなので飲み込んで、内覧が終わった時にはもう今の買付をキャンセルして買うのを決めてました。

 

もしSさんからの連絡がもう少し後だったら契約が進んでキャンセルしていたでしょう。不動産は本当に巡り合わせだな、と感じる瞬間でした。

先に買付をいれた不動産担当者に連絡すると、競合者がいるからか引き止める事もなく「わかりました」とあっさり。もうちょっと何とかならないのか、とは思いましたが、後腐れなくキャンセルできたので良しとします。