理想的なファンという虚像
高度な集金システムを作り上げていたと思い込んでいたのは間違いで、実際にシステムを形どっていたのはファンだったという話かと。
握手会を中心とした商法がファンのある程度の規律によって成り立っていた事が今回暴露されてしまったようです。今までも同様の危険性があったにも関わらず、マスであるファンの善意を是としてしまった事がこのような状態に陥る要因の一つだったように思えます。
また、会って握手ができるという、カリスマ性をまとわないアイドルであるからこそ襲撃のターゲットとなった可能性も否めません。アイドルとファンの垣根が高ければ、襲撃するという発想そのものが生まれることが稀であるように感じます。勿論、偶像破壊の衝動に駆られる人がいないわけではないので完全に防げるとは限らないのですが。
理想的なファンという虚像に立脚した集金システムは、一線を超えてきた客により一瞬にして崩壊してしまうという、非常に脆いものであったという事でしょうか。
しかし、客に襲われるといえば、昔は浅沼稲次郎のような政治家だったのに、平成の世はアイドルなんですなあ。